今、地方債務はいくつかの大きな問題を抱えている。第一に、経済発展の過程で、政府と市場との境界があいまいになっていることだ。地方債権の発行はしばしば禁止されながら止められずにおり、これは地方政府が職分を越えた役割を担い、本来は政府の仕事ではないことをしているからだ。
第二に、財政をめぐる権利と事業をめぐる権利に関して、中央政府と地方政府の責任のバランスが崩れていることだ。地方政府はやることが多くありながら、収入は少なく、ここに巨大な裂け目がある。地方政府が事業をめぐる権利を放出したり、財政をめぐる権利の分配でより多く配分されるようにしたりしなければ、地方政府は各種の形式で債権を発行しようとする衝動を抑えきれない。
第三に、金融の機能と財政の機能との区別があいまいになっていることだ。地方では財政の問題と金融の問題がしばしばごちゃまぜになっている。実際には、両社は区別する必要があり、財政の問題では財政の資金を使用し、金融の問題では金融の資金を使用するべきだ。
今後は政府と市場の境界をはっきりさせ、中央政府と地方政府がそれぞれの範囲で責任を引き受け、財政の機能と金融の機能を区別するようにすれば、地方債務の問題をしっかり解決することが期待できるようになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年8月27日