「経済参考報」の記者は取材で、「洋ゴミ」密輸に国内外の結託、明確な分担、熟練の動きという犯罪の連携が形成されており、国外の供給業者、仲介業者、国内の輸入業者の3者がそれぞれ利益を得ていることを知った。国内の関与業者は洋ゴミを安くで買い付け、国内の安価な労働力を使って分別・販売し、高い利益を得る。
広西省の国境で密輸取り締まりを行う職員によると、中国の洋ゴミの主な輸出国は欧州、米国、日本などで、これらの国はゴミ処理に対する要求が厳しく、処理コストが高い。海外企業は政府からゴミ処理の補助金を受け取った後、仲介業者を通してゴミを中国に違法に運び、中国の調達業者に売る。
中国の輸入業者の多くは貿易会社で、港付近に専用の簡単なゴミ分別施設を建て、入ってきたゴミを分別・販売して多額の利益を得ている。税関で犯罪行為が発覚した合肥和普貿易有限会社の密輸担当者は、オランダから買い付けた洋ゴミ763トンのコストは1トン当たり1000~1100元だが、分別後の古紙の市場販売価格は約2000元、牛乳ビンやペットボトルは7000~10000万元、アルミ缶は約4000元だと供述している。
分別の人件コストが安いことが、国内の輸入業者が暴利を獲得できる理由の一つである。国内の分別コストは国外の10分の1程度だという。