かつての世界産業シフトにより、中国の改革開放から「うま味」を得た国内外の投資家は、その視線を中国の隣近所のASEAN諸国に向け始めている。
ASEAN製が攻勢
ASEAN製の印象が、安価なスリッパや衣料品、粗雑な加工品などの製品に留まっているならば、第10回中国―ASEAN博覧会において、「ASEAN製」のラベルを貼られた各商品に驚かされることだろう。
タイ製の各化粧品は包装が美しく、自然な印象があり、多くの女性の足を止めた。インドネシア製の自動車用エンジンの潤滑油とエンジンオイルは、コストパフォーマンスが高い。
3年連続で同博覧会に来場している専門家の李力光氏は、「以前ならば中国で製造されていた製品が、今やASEANの競争相手に直面している。これらのASEANの製品は価格が割安だ」と指摘した。