中国製造業のASEANへのシフトは、ASEANの製造業の高度発展の縮図に過ぎない。高い技術力を必要とするモノのインターネットの関連産業も、東南アジアへのシフトを模索している。モノのインターネットで使用されるカメラ、センサー、ICタグなどの実体設備も、ASEANで製造される可能性が高い。
世界の投資家のASEANに対する近年の注目は、ASEAN製の力強い台頭を示している。日本貿易振興機構(ジェトロ)が先月発表した「2013年世界貿易投資報告」によると、日本企業の今年上半期の対ASEAN直接投資額は、前年同期比55.4%増の102億ドルに達し、対中国投資額の2倍以上に達し、記録を更新した。
長期間に渡り、安価な人件費、十分な労働力人口、投資優遇政策、整ったインフラ、巨大な消費市場などは、中国製に環境を提供した。しかし現在、同じ優勢がASEANの切り札になりつつある。