2020年夏季五輪招致レースの終盤で、マドリードはホスト国アルゼンチン出身で、現在世界で最も優れたサッカー選手であるメッシの支持を得た。投票前のプレゼンテーションではスペインのフェリペ皇太子の演説が最も熱烈な拍手を浴びた。だが、それでもスペイン人は落胆する結果となった。マドリードは最も早く落選したのだ。同病相憐れむのがトルコのイスタンブールだ。トルコはすでに5回五輪招致をしており、努力していないとは言えないが、日本の東京との決選投票で大敗を喫した。日本の安倍晋三首相のきらきらした笑顔からは、日本人が勝利にどれほど高揚しているかが見てとれる。国際金融報が伝えた。
今回の五輪招致レースの結果は外部からすると余り意外なものではなかった。投票前、英国など外国のブックメーカーのオッズを見ると、東京が一番人気であることは明らかだった。簡単な理屈だ。21世紀に入って人々は、五輪招致レースが金銭化の傾向を強めており、財政面を始め「完全無欠」の都市が選ばれるのが往々にして「最も自然」な結果であることに気づいたのだ。