東京が勝利できたのは、財政面を始め「完全無欠」だったからだ。投票前に、国際オリンピック委員会の招請した専門家が各立候補都市について、スポーツ施設、都市インフラ、市民の支持率、五輪開催後プラスの遺産が残るか、それとも負担を背負うことになるか、数年内に不安定要因はあるかなどについて採点するが、東京は3都市で最高の評価を獲得した。安倍首相が放射能の影響はないと保証し、国内の多くのスポンサーが支持する中、日本は他の都市に楽勝した。
今は安倍首相にとって首相選出以来の幸せな時だ。安倍首相は昨年12月の就任以来「大胆な金融政策、機動的な財政政策、力強い経済成長戦略」を3つの柱とするいわゆる「アベノミクス」を推し進めてきた。規制緩和、民間投資の喚起を重点とする経済成長の新戦略によって、日本経済は短期的な効果を上げ、比較的力強い回復の兆しが現れ、株式市場も大幅に上昇した。東京が2020年夏季五輪の開催都市となったことで、安倍首相の支持率がさらに上がることは間違いない。