夏季ダボス会議が11日午後大連で開幕しましたが、これに出席した中国の李克強首相が挨拶し、当面の中国経済を評価しました。
その際、李首相は「国際金融危機が起きて5年経った現在、世界の経済情勢は尚も複雑である。様々な影響を受けた中国経済の成長速度が緩やかになり、これは幅広く注目されている。しかし中国経済の発展状況は基本的に良く、経済運行は全般的には安定している」と述べました。
また、今年に入って景気の下ぶれリスクが出てきた情勢の下で、中国は一連の革新的な措置を講じ、安定した発展を図り、構造の調整と改革の促進などを行なってきましたが、これについて李首相は「以前の2桁の成長率に比べて、約7.5%の成長率はいくらか低いだろうが、世界的範囲から見れば、中国は主要な経済体の中では依然としてハイスピードで成長しているといえる。中国の工業化と都市化はまだまだ終わってはおらず、地域の発展過程で模索できる余地と市場の潜在力は非常に大きく、改革を推進していけば新しい制度がもつ活力を必ず引き出していくに違いない。われわれは、経済を持続的、かつ健全的に発展させていく能力と条件を持っている」と強調しました。
国際社会における中国の責任について、李首相は「中国は発展途上の大国として、世界経済の強力で持続可能な、かつバランスの取れた成長のために貢献していきたい。しかしわれわれが担う責任と義務は自らの発展レベルに相応したものでなければならない」と述べました。
李首相は最後に「革新は我々の永遠の旗印である。中国経済の発展が生む奇跡はセカンドクオーターに入り、これからは目を奪う状況が見られるだろう。長期的な目標達成に着目し、目前の問題をしっかりと解決すると共に、改革開放の道を堅持しさえすれば、中国の特色ある社会主義を絶えず推し進めていけるに違いない」としています。(Katsu)