中国の大気汚染の改善に向けた具体的な計画である『大気汚染防治行動計画』(以下『行動計画』)が12日、正式に発表された。これにより、見込まれていた1兆7000億元規模の投資が本格的に動き出す。13日付中国証券報が伝えた。
最終的に発表された計画は市場の予想の範囲内だったものの、『行動計画』は大気汚染対策として、「十二・五(第12次5カ年計画期、2011―2015年)」以降、最も効果的な政策であり、大気汚染対策関連セクター全体を牽引し、発展を促進すると市場は見ている。中でも、発電所や鉄鋼産業などの重点工業分野における集塵・除塵事業と脱硫・脱硝事業関連銘柄は最も大きな市場潜在力のあるサブセクターであり、関連企業は急速な成長期に突入するだろう。
◆集塵・除塵設備メーカの成長が加速へ
火力発電所、鉄鋼産業、セメント産業などの重点工業分野は大気汚染を招く大きな元凶であり、この分野における汚染対策はこれまでずっと最も潜在力があると考えられてきた。『行動計画』の中でも、工業関連企業の大気汚染に対する総合的な対策を強化し、重点産業における脱硫・脱硝・集塵・除塵施設の整備を加速すべきであることが真っ先に掲げられている。