工業における汚染対策として、集塵・除塵施設の関連分野は最も好感されているサブセクターの一つである。「十二・五」期間末には、市場規模は400億元近くに達するとの見方もある。重点産業の集塵・除塵施設の整備はこれまでずっと、火力発電に集中していた。しかしながら、中国環境保護機械業界協会の予測によると、「十二・五」期間中、火力発電所だけでなく、汚染物質排出基準が引き上げられたことを受け、鉄鋼産業やセメント産業、金属製錬業などの分野においても集塵・除塵関連の市場規模が拡大する見通しである。中でも、鉄鋼産業の市場規模は100億元に、セメント産業は65億元に、金属製錬業は35億元に達する見込みである。つまり、中国国内の集塵・除塵関連市場は止まることなく成長することを意味する。
実際のところ、集塵・除塵設備を生産している企業は政策の強化が進む中ですでに利益を得ており、2013年上半期の業績が好調だったことがその証拠である。調査会社Wind資訊のデータによると、大気汚染対策関連のA株市場上場企業10社のうち、火力発電所の排煙・除塵施設関連メーカーである浙江菲達環保科技や三維絲などは上半期、上場企業株主に帰属する純利益が前年同期に比べ、いずれも100%以上増加した。