8月の経済データが出揃った。今年上半期、中国の経済成長が減速し、成長鈍化の圧力が高まり、中国の「衰退」を訴える外界の声が高まる中、中国政府は科学的な政策で経済のマクロ管理を実行し、中国経済を質と効率を高める「第二期」へと推し進めた。人民日報が伝えた。
▽各データが中国経済の安定化・好転を示す
中国鉄路総公司が17日に発表したデータによると、今年1月-8月、全国の貨物輸送のデータは徐々に好転した。8月に全国で積み込み作業を行った車両数は1日当たり13万3018両に達し、前月比2.2%増、前年同期比2.4%増となり、今年4月以来の最高水準に達した。このほか、鉄道貨物輸送量と並び実体経済の3大指標の1つとされる工業電力使用量も8月に前年同期比12%増となった。
国家統計局の盛来運報道官は16日、「8月の中国の製造業購買担当者指数 (PMI)は51で、7月比0.7ポイント上昇し、約16カ月ぶりの最高値をつけた。これは製造業の今後の動きに対する大勢の見方が楽観的であることを意味する」と述べた。PMIが景況改善と悪化の分岐点となる50を上回ったのはこれで11カ月連続となった。
8月、生産者物価指数(PPI)は前月比0.1%増となり、市場の供給が好転したことを示した。8月の一定規模以上の工業企業 (国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の増加値の伸び率は10.4%となり、発電量、電力使用量、鉄道貨物輸送量などの指標と共に上昇した。これらのデータは、実体経済が活発であることを示している。
このほか、経済をけん引する「3頭立ての馬車(輸出・消費・投資)」も、引き続き上昇の流れを示した。
データによると、8月の中国の対外輸出は前年同期比7.2%増、増加率は前月比2.1ポイント増となった。社会消費財小売総額は前年同期比の名義増加率が13.4%となり、増加率は前月比0.2ポイント増となった。1月?8月の全国固定資産投資は前年同期比20.3%増となり、うち製造業の投資は17.9%増となった。
一連のデータは、中国経済が堅実な足取りで、徐々に安定化・好転しつつあることを示している。