昨年末に開催された広州モーターショーで、トヨタの豊田章男社長は、「中国事業を着実に推進し続ける」と語った。日産のカルロス・ゴーン社長は、「中国市場に代わる市場はない」と述べた。日本車とは対照的に、その他のブランドの車は20%以上のペースで販売を伸ばしており、ここからも中国市場の規模がうかがい知れる。中国北部の山東省は広東省を抜き、中国一の自動車大市場となった。この急速に発展する自動車市場を掌握したメーカーが、自動車市場の勝者になる。これが実現できなければ後退を余儀なくされ、熾烈な市場競争の中で劣勢に立たされる。
客観的に見て、中国人消費者は日本車のコストパフォーマンス、燃費性能、快適性などのコンセプトと技術を評価している。特に中国南方において、日本車は高いシェアを占めている。釣魚島事件の影響がなければ、日本車は巨大な市場を持っているはずだ。