香港市場では先般、市場の予想に反し量的緩和第3弾(QE3)の緩和縮小開始を見送った米連邦準備制度理事会(FRB)の決定を好感し、上昇ムードが一時高まったものの、その後は安定を取り戻した。リスク資産はいずれも上昇後に下落するという不安定な推移となった。24日付中国証券報が伝えた。
量的緩和の縮小は「ダモクレスの剣」のごとく投資家の頭上にぶら下がっており、決着が付くまで、金融市場では終始神経を尖らすものとなるだろう。この度のFRBの決定を受け、市場では短期的に買いが先行することはあっても、長期的には売りが強まり、下落傾向が続く見通しである。香港株は19日に急上昇後、三連休明けの23日は午前中だけでも、大量の利食い売りがあった。幸いにも、HSBCが発表した中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回る高水準となったことが市場の下支えとなり、ハンセン指数は小幅下落に止まった。