盛り上がりに欠ける消費、投資が疲弊
欧州も消費税率が高いが、一般的には1%幅の調整を行い、日本のように1年で3%、2年で5%引き上げるケースは稀だ。5%は一般人にとって大幅な調整だ。そして、増税後の景気がどうなるにせよ、増税前は駆け込み消費が生じるはずだ。しかし東京では現在、この現象がほとんど見て取れない。
人口減少が続く日本において、何年も前から子供の成長に備え家を買う人は少なく、差し迫った必要がなければ購入しようとしない。
日常生活において、日本人は消費の意欲を完全に失っている。東京都の主婦の坂井さんは、「家にはもう何でも揃っており、消費税のために事前に必要のないものを買うはずがない」と語った。