李総理の東アジア歴訪 中国―ASEAN関係が「ダイヤモンドの十年」に突入

李総理の東アジア歴訪 中国―ASEAN関係が「ダイヤモンドの十年」に突入。

タグ: 李克強総理 東アジアサミット ASEAN

発信時間: 2013-10-09 14:10:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「中国は強くなってから覇権を求めることはない」これは李克強総理がASEANのメディアに向けた言葉だ。オバマ大統領が政府機関の閉鎖問題により東アジアサミットに欠席することを受け、中国の声がより注目を集めている。東南アジア諸国のメディアは李総理の訪問について、各方面から深い分析を行った。

ブルネイ紙「Borneo Bulletin」は8日、1面と11面の全面を使い、ASEANメディアの李総理に対する共同インタビューの内容を掲載した。同記事は李総理の発言を引用し、「アジアの大家庭のメンバーとして、中国とその他の地域内の国家の運命は密接につながっている。中国は強くなってから覇権を求めることはない」と伝えた。

タイ正大管理学院中国ASEAN研究センター長の湯之敏氏は環球時報に対して、「中国の指導者はこのほどASEANの指導者と密接な接触を実施しているが、これは過去に多くの例を見ないことであり、ASEAN諸国との政治・経済関係を発展させようとする中国の積極性と自信を示している」と指摘した。李総理はASEANプラス1(中国)首脳会議に出席し、タイとベトナムを訪問することで、中国ASEAN第10回博覧会で発表した5つの提案を貫徹する。特に中国―ASEANの投資協力基金の作用を発揮し、道路・鉄道・水運・航空・電気通信・エネルギーなどの分野の連携に関する協力で進展を実現することで、中国―ASEANの経済・貿易関係のインフラを整え、中国―ASEAN関係を「黄金の十年」から「ダイヤモンドの十年」とし、新たな原動力を模索する。

ASEAN首脳会議で、南中国海問題もメディアの注目の的となっている。ブルネイの現地記者は8日、環球時報に対して、「オバマ大統領の欠席が本会議の日程に影響することはないが、巷ではその影響に関する議論が続けられている」と述べた。ロイター通信は8日、「中国が南中国海での影響力を強化し続ける中、中国はオバマ大統領の東アジアサミットの欠席の機会を利用し、南中国海問題を会議の焦点にしようとする意図をくじく可能性がある」と伝えた。消息筋は8日、「今回の会議では、依然として南中国海問題が議論される可能性がある」と指摘した。

ASEAN事務局公共事務主任の李鍵雄氏は環球時報に対して、「ASEANと中国の、南中国海における行為に関する規定を巡る交渉は、すでに一定の進展を実現している。南中国海の行為に関する規定は、今回の会議で議決することは難しい。形式的な規則を急いで求めるよりは、関係者により慎重に協議を進める方が良い」と語った。

ASEANおよび東アジアの首脳会議の出席後、李総理はタイとベトナムを訪問する。タイ・バンコクの経済紙は8日、「李総理はタイ政府と議会の指導者と二国間問題について議論するほか、バンコクで開催される中国高速鉄道展に出席し、タイとインフラ整備の協力について検討し、多くの提携契約を結ぶ予定だ」と伝えた。

タイ・タンマサート大学ASEAN研究センター長は環球時報に対して、「タイと中国の貿易が急速に発展しており、両国は2015年の二国間貿易額を1000億ドルとする目標を打ち出した」と語った。中国は中国―ASEAN自由貿易区の水準を引き上げ、双方の貿易額を2020年に1兆ドル規模にするよう努力する。タイなどのASEAN諸国も、そこから多くの商機を手にすることが出来る。また中国は国内企業の海外投資を奨励しており、タイにとっては中国企業の投資を引き付けるチャンスになっている。中国とASEANは十数年間の協力により相互信頼関係を構築している。新たな10年に双方はさまざまな問題に直面することになるが、共に協力しこれを解決する必要がある。南中国海問題は一つの世代によって解決することは困難であり、次の世代に委ねてもよい。関係者は問題解決の手段を積極的に模索すべきで、問題を拡大させることで中国―ASEAN間の協力とすでに存在する良好な流れを損ねるべきではない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月9日

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