「ブロードバンド中国戦略および実施プラン」(以下、実施プラン)の中で、2013年に実現する目標が明記された。2013年は残るところあと100日未満となったが、実施プランの進展はどうなっているだろうか。「ブロードバンド中国」の推進の過程において、通信速度のスピードアップを制約した要素は何だっただろうか。記者はこれらの問題を携え、北京・上海・広東省で調査を実施した。経済参考報が伝えた。
◆都市部・農村部 目標達成の異なる難易度
上海が8月末に発表したデータによると、同市の都市部の光ファイバー普及率はほぼ100%に達し、一般家庭のブロードバンド普及率も60%超となり、平均ブロードバンド通信速度が10Mbps超となった。北京聯通(チャイナ・ユニコムの北京地区子会社)のデータによると、2013年7月末現在、北京聯通の光ファイバー普及世帯は北京の世帯の77%を占めた。広東電信(チャイナ・テレコムの広東省子会社)の関係者は、「2013年上半期現在、広東省のブロードバンドユーザーは1600万件に達し、そのうちブロードバンド通信速度が12Mbps以上に達したユーザーは200万件となった。年末までに平均通信速度が8Mbpsを超えることになる」と語った。
バンド幅が2Mbpsの標準光ファイバー専用回線が敷設されれば、10Mbps、20Mbps、100Mbps、さらにはギガ台への改良が容易だ。ゆえに光ファイバー普及率の大幅な上昇は、1線都市が規定目標を容易に達成できることを意味する。
しかし農村部の目標達成のプレッシャーは深刻だ。記者が広東省を取材したところ、広州市・深セン市を始めとする珠江デルタの大型都市群はブロードバンドの発展をリードしているが、広東省の北東・北西部の開発途上地域(特に農村部)は、「ブロードバンド中国」実施の難点になっている。農村部の現在のブロードバンド通信速度は2-4Mbps、月額は78-88元となっており、多くの農村部の世帯にとっては重い負担だ。