ワシントンと北京は緊密に結びついている。米国が予算危機の状況にある中で中国は保険が非常に重要になってくる。ロシア公共政治研究センターのエフセエフ主任は「中国が米国に投資しているだけでなく、米国も中国に投資している。実際には相互投資の状況にある。そのため中国は一方的に資金の回収はしない。そうしてしまえば米国は中国から投資資金を引き揚げてしまうからだ。これは双方向の過程であるため、中国は米国で銀行が倒産した08年のように余剰政府債務を獲得し、自らを守りたいと考えている。米経済が予算危機で衰退することを中国は実は懸念していないと思う」と指摘する。
中国は日本よりも簡単に米国危機の影響を克服できる――。ロシア科学院極東研究所のアンドレア・オストロフスキー副主任は「中国はこうした状況をすでに予見し、米国債の売却を試みた。2年前に国内市場の位置づけを見直した。この決定が正しかったことは事実が証明している。一方日本は内部の経済問題を考慮すると情勢は中国よりも悪くなる。日本は中国よりも米国に依存している。中国は巨大な生産能力のある国だし、福島原発のような問題を抱えていない。多元的経済の中国は日本とは異なる」との見方を示す。