中国の電子商取引大手・阿里巴巴集団(アリババグループ)の陸兆禧CEOは10日、同社の香港市場での新規株式上場(IPO)を断念したことを正式に表明した。IPO後の支配権をめぐる香港証券取引所との度重なる協議の末、アリババは協議の結果を初めて正式に公表した。11日付中国証券報が伝えた。
香港での上場を断念したアリババが今後、どこの市場に上場するかに関する記者の質問に対し、陸CEOは答えていない。しかし、アリババが米ヤフーの保有する同社株を買い戻すことに合意したことを受け、上場は香港か米国の市場である必要があり、或いは特定の条件下においてのみ中国内陸部市場に上場できる。
香港特別行政区政府は9日、現段階では異なる株主の権利制度に対応するために上場ルールを改正することはないと明確な態度を示した。香港証券取引所がアリババに対し、特別に許可を出すことはないのは明らかだ。
「中国証券報」より 2013年10月11日