中国上海市の大手金融・不動産国有企業である上海陸家嘴(集団)有限公司と中国最大の民営農牧企業である新希望集団有限公司は10月9日、日本の金融大手・SBIホールディングス株式会社との上海浦東新区におけるインターネットを利用した金融サービスプラットフォームの共同構築、オンライン金融事業の共同展開に向けた戦略提携に関する備忘録に調印した。上記3社が中国(上海)自由貿易試験区においてオンライン金融事業を展開し、金融イノベーションを共に推進していくシグナルが発信された。11日付中国証券報が伝えた。
陸家嘴集団は上海市政府が批准し設立された大型国有独資企業であり、中国国内で唯一「金融貿易」の名を冠する国家レベルの開発地区「陸家嘴金融貿易区」の開発を担当している。更には、商業不動産の開発・運営や金融投資など多岐に渡る業種に参入しており、多角的事業を展開するコングロマリット(複合企業)として発展しつつある総合的な国有投資会社である。近年、陸家嘴集団は金融分野においては、証券や信託業務などの発展に取り組んでおり、代表的な国有金融企業となっている。