中国人民銀行(中央銀行)の報道官は先般、中国の通貨貸付、銀行システムの流動性、不動産貸付などといった注目度の高い問題について記者の質問に答えた際、「着実かつ秩序正しく預金金利の市場化改革を推し進める。中国の銀行システムの流動性に関して、資金供給状況には比較的ゆとりがあり、今後の流動性は引き続き合理的な水準を維持する見通しである」と述べた。17日付中国証券報が伝えた。
報道官はまた、「全般的に見ると、中国経済のファンダメンタルズは安定しているため、安定したやや速い経済成長を維持する見込みである。とりわけ、ここ数カ月の輸出情勢は好転し、貿易黒字が高水準を維持しているなど、景気回復傾向が強まっている。国際的には、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和(QE)の縮小を見送ったことを受け、外国資金の国内への流入が大幅に増加しており、銀行システムの流動性が高まるペースはやや速くなるだろう」との見方を示した。
「中国証券報」より 2013年10月17日