米ドル指数の連日の低水準更新を受け、国際市場のリスク選好意欲が大幅に高まっており、資金は株式市場に集中し、米国株式市場、欧州株式市場、新興国株式市場はいずれも強気相場が続いていることが、香港株式市場にとっては有利な外部環境が形成されている。29日付中国証券報が伝えた。
一方で、中国本土の経済指標が望ましいものであり、市場における改革のプラス効果への期待も高まっているが、資金需給のひっ迫感は終始、A株の動きを抑制している。これはH株の足手まといにもなっている。28日の動向を見ると、本土銀行間市場の資金価格が安定化しつつあることを背景に、先週大幅に下落したA株・H株がともに上昇に転じた。香港株式市場の下落相場に終止符が打たれ、ハンセン指数は短期的にボックス相場に入ると見られる。
「中国証券報」より 2013年10月29日