日本の「失われた20年」は偽りの命題(1)

日本の「失われた20年」は偽りの命題(1)。 中国社会科学院日本研究所の張季風研究員は「日本学刊」2013年第6期に発表した「日本の『失われた20年』を改めて観察」という論文で、日本の「失われた20年」はそもそも存在しない、比較する参照物を間違ったことにその誤りの原因があると指摘した…

タグ: 日本20年

発信時間: 2013-10-31 16:41:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国社会科学院日本研究所の張季風研究員は「日本学刊」2013年第6期に発表した「日本の『失われた20年』を改めて観察」という論文で、日本の「失われた20年」はそもそも存在しない、比較する参照物を間違ったことにその誤りの原因があると指摘した。

 

米経済誌フォーブスは最近エーモン ・フィングルトン氏の「日本の失われた20年説は大きな罠」と題する記事を掲載し、日本で大きな反響があった。同氏は自らの論点を証明するため、「インターナショナル・エコノミー」誌に掲載された米経済学者ウィリアム・クライン氏の「日本という錯覚:“失われた20年”説のまやかし」と題する記事を引用するとともに、2008年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏も同じような、つまり日本経済の低迷に関する見方は経済学的根拠に欠けるという主張をしている。

 

文章は短く、同意しかねる視点もあるが、賛同できる点も多い。著者は本文で明らかに、米政府は「失われた20年」というウソにごまかされ、不適切な対日政策を取ってきた結果、米国は非常に多くの経済的利益を失ったということを示唆している。一方の中国では、中日の政治関係の悪化および両国の国民感情の悪化などの影響でメディアから学者、官僚まで多かれ少なかれ「失われた20年」に惑わされ、日本経済を読み誤り、それが対日政策の判断に影響してきた可能性がある。深い霧に覆われた「失われた20年」の偽りと真実を解明し、日本経済の真相をつきとめるのは、日本を全面的かつ冷静に認識する上で有利になる。

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