国務院の李克強総理は先月31日、経済形勢座談会を開き、経済情勢や今後の経済活動に対する専門家や学者、企業責任者からの意見や提案を聞いた。李総理は、「新たな黄金の均衡点」をみつけ、合理的区間の成長率を維持し、中国経済を慎重に進めなければならないと指摘した。新華社のウェブサイト「新華網」が3日伝えた。
国家発展改革委員会学術委員会の張燕生秘書長は取材に対し、「中国がこのまま従来の高度成長の道を続ければ極限の成長になる。その代償は大きい。遠くまで進むには今のうちにスピードを緩めておく必要がある。複雑な情勢を前に、短期的な刺激ではなく、現段階と先のことに配慮したマクロ管理方式の革新が積極的効果を上げている」と述べた。
先に公表された第3四半期の中国経済の「成績表」は、2四半期連続で低下していた経済成長率が7.8%まで戻り、安定する中で良い方向に向かう積極的な態勢を示した。国家統計局のデータによると、1-9月期の国内総生産総額は38兆6762億元で、不変価格計算で前年同期比7.7%増となった。うち第1四半期(1-3月)が7.7%増、第2四半期(4-6月)が7.5%増、第3四半期(7-9月)が7.8%増と基本的に0.3ポイントの間の変動を維持。9月の消費者物価指数(CPI)が3%をやや上回ったほか、他の各月の物価指数は基本的に2-2.6%の区間を維持した。データでみると、主な指標はいずれも所期の合理的目標の区間内で、変動幅は大きくない。これは1-9月期の経済運行の態勢が総体的に安定していたことを示している。