ここ数年、中国ビジネス界の長者番付に注目している人は、心が奮い立つような傾向があることに気づいたのではないだろうか。裸一貫、つまり一代で財を築いた人の地位がどんどん上がっているということだ。2013年のランキングのトップ10にランクインした中国の億万長者のうち、創業して成功した企業家は6名に上る。米経済専門紙『フォーブス(Forbes)』が27日付で伝えた。
中国検索エンジン大手・百度の創始者である李彦宏、中国インターネット大手・騰訊(テンセント)の創始者である馬化騰、電子商取引大手・阿里巴巴集団(アリババグループ)の創始者である馬雲など、いずれも欧米諸国や日本の同業者に匹敵する真の企業を一代で築き上げた人物である。消費者の需要から出発し、需要に応じたサービスを提供し、イノベーション溢れる商品とサービスを生み出し、その段階で自身の富と財を蓄えていった。
中国政府が育てたこれまでの企業家と、彼らのような創業で成功を収めた富豪の台頭は比べものにならない。前者は官僚主義に迎合し、消費者の利益を第一に考える企業ではないのに対し、後者は消費者の利益にサービスする事を真の意義とする企業である。このように、政府官僚ではなく、企業家による重要な経済における決定は、中国が資源配分をより合理的に行うにあたり、手に入れた大きな進歩である。また、中国資本の企業は海外の同業者に追いつくため、積極的に海外企業の発展モデルを取り入れ、更にそこからのイノベーションを実現している。中国政府もまた、経済に対する厳密な規制を緩和する動きを進めており、人々が知恵とイノベーション力を発揮することに期待している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月3日