中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)が12日、閉幕した。三中全会コミュニケは、経済体制改革は改革の全面的な深化の重点であり、主な課題は政府と市場の関係を適切に処理し、市場が資源配分において決定的な役割を担えるようにし、政府の役割を高めることだとした。
コミュニケには「市場」という単語が22回登場し、「市場が資源配分において決定的な役割を担えるようにし、経済体制改革を深化させ、基本的な経済制度を堅持・整備し、近代市場、マクロ調整、開放型経済の体制の改善を早急に進める」と強調した。
この文言は、市場の役割を「決定的な役割」に変えた。中金公司の彭文生チーフエコノミストは、これは近代市場、マクロ調整、開放型経済の体制の改善の加速、イノベーション型国家の建設の加速と密接に関わっているとの見方を示した。「市場」の地位がより際立ち、「決定的な役割」という表現は消費を促進し、長期的に見て総需要に好影響を与えると見られる。
著名エコノミストの華生氏は取材に対し、「第18期三中全会のコミュニケの注目点は、市場の位置と地位が変化したことである。これまでの『基礎的な役割』から『決定的な役割』になり、次の改革は市場化であることがはっきりした。これは最大の変化である」と話した。
また、ミュニケで「経済体制改革は改革の全面的な深化の重点であり、主な課題は政府と市場の関係を適切に処理すること」と強調されたことについて、華生氏は、「今後、政府と市場の関係はより調和が取れたものになる」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月13日