大西氏はトヨタが中国市場で「トヨタの中国」から「中国のトヨタ」に生まれ変わる意図について再び説明した。この理念が発表されてから、すでに長い時間が経過しているが、大西氏は自らの考えについて次のように述べた。「当社が最先端の、成熟した、普及推進の価値を持つ省エネ技術であるハイブリッド(HV)技術を中国に導入していることを強調したい。これは中国に最先端の技術を移す当社の決意と、最大の誠意を示すものだ」。
常熟市の研究開発センターが竣工し、トヨタが日本以外の国で初めて設立した、最先端のHV中核ユニットの開発拠点となった。大西氏は、「当社は中国の業界と技術・経験を共有し、技術伝授により中国の若き技術者をゼロから育成する」と語った。
トヨタのHVが中国で生産され、「メイド・イン・チャイナ」になる。大西氏は、「当社は製品・技術の現地化を推進し、また中国事業への投資拡大を続けている。HV用電池製造会社、CVT製造工場を建設し、工場の生産能力を拡大し、提携先とHVシステムを共同開発している。これは当社の中国市場重視を示している」と述べた。