こうした例は数多くある。双方に協力の積極的な意欲があるだけでなく、より重要なのはこの意欲がすぐ実益に転じることだ。今回の訪問で李総理は、ルーマニアの首相との会談で大きな収穫を得た。両首相は、両政府と企業が経済貿易、投資、電気通信及び原子力発電、火力発電、風力発電などのエネルギー事業など多くの協力文書や契約に署名するのをその目で確認した。
「中国の高速鉄道が欧州に持ち込まれる」、「李総理が中国の4Gの欧州進出を後押し」、「ローマニアは中国に5000頭の牛を輸出する」などの朗報が次々と舞い込み、ニュースのトップを飾っている。
自信ある中国はさらに開放を広げ、開放的な中国はさらに自信を増すに違いない。中国の西への開放と欧州の「ルックイースト」は時空を越え、利益の合流点を見出したようにみえる。今回の李総理の中東欧への集中的で効率的な訪問は、中国と欧州が多角的な協力を踏み出す確実な一歩となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月29日