中国人民銀行(中央銀行)が発表した「中国(上海)自由貿易試験区の建設への金融支援に関する意見」(以下は「意見」と略称)について、中国人民銀行上海支店長で国家外貨管理局上海分局局長の張新氏は3日、「経済参考報」の記者に「3カ月で『意見』の大部分の措置を実施したい」と述べた。4日付中国証券報が伝えた。
「意見」は、人民元の海外での利用、人民元の資本項目の為替両替、金利の市場化、外貨管理などの改革試行に力を入れるとともに、リスク・コントロールと安定的な推進を堅持し、一項目が成熟すれば一項目を進めるというふうに秩序正しく統制をとりながら試行を行っていくとしている。
張氏によれば、「意見」の具体的条項については、クロスボーダー人民元業務、外貨管理体制改革、自由貿易関連の口座の開設といった大部分はほぼ熟しており、すぐに実施が可能だ。一部は細則を制定後、全国に先駆けて実施する必要がある。例えば、金利市場化関連の措置はそれである。ただ、一部市場への影響が大きい措置は細則制定後、全国統一で慎重に実施する必要がある。
「中国証券報」より 2013年12月4日