米財務省が現地時間16日発表した統計によると、中国の米国債保有額は10月に前月比107億ドル増加し、1兆3045億ドルに達した。1兆3000億ドルの大台を突破するのは2011年7月以来で、中国人1人あたり1000ドル近くを保有する計算になる。新京報が伝えた。
中国は現在も世界最大の米国債保有国で、11月も保有額を増やした。保有額は現在、過去3番目の高水準にある。
外国メディアの分析によると、中国が米国債を大量に購入し続けていることは、最近の財政問題によってもセーフ・ハーバーとしての米国債の地位が揺らいでいないことを示している。だがこの統計は確定したものではなく、来月に修正することもあり得る。
中国人民銀行の易綱副総裁は11月「現在中国の外貨準備は3兆7000億ドルを超える。米国債はその3分の1以上を占めることになる」と指摘した。
米国債の占める割合がこれほど大きいことから、分散投資を提言する経済学者が少なくない。中国社会科学院経済・政治研究所の張明副研究員は、米国債保有額を適切に減らし、米国の優良株や不動産など実体資産の保有を顕著に増やすことを提案した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月18日