7月1日、人々の関心を引く2つの重要なニュースが入った。1つは、2013年6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1%で、前の月より0.7ポイント下落し、景気を判断する節目となる50はなんとか守ったが、景気が安定しつつも減速していることが明らかになったこと。もう1つ目は、7月中旬に開かれる国務院経済情勢分析会議で、下半期の経済調整路線が下方修正されること。報道によると、下半期は政府の関心が構造調整と経済改革に置かれ、刺激政策は次第に遠のくと専門家は指摘する。
6月の中国のPMIは前の月より下落し、この4カ月で最低となった。「閑散期にさらに閑古鳥がないた」と形容する声もあり、市場の経済回復予想に冷や水を浴びせる形となった。
PMI指数の下落は中国経済の緊縮疲れを説明している。世界経済の低迷が続き、外需が減る一方、内需の活力も衰えているが、経済の「在庫調整、デレバレッジ、実体追求」といったシステム調整は短期間でできるものではない。また、経済の「アップグレード版」を作るには相当な時間がかかる。経済構造の転換という選択は必要だが痛みをともない、その過程は苦難に満ち、根気と気力を必要とする。
経済成長の減速は今後さらに続く。生産過剰の状況はまだ明らかな変化がなく、製造業、特に中傷企業の運営も疲弊がみられる。輸出が短期間で大幅に回復することもないだろう。金融管理層は穏健な金融政策を変えないことを改めて表明した。「必要なら市場の流動性を調整する」とはいっているが、金融緩和のチャンスもそれほどないだろう。そうなれば、経済全体の冷え込みは第3四半期(7~9月期)まで続き、中国経済は低成長の期間を迎える可能性がある。特に企業は十分に心理的準備を行い、経済構造の転換に順応し、積極的に経済調整に対応する必要がある。