◇危険な信号
全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹副主席も「12月26日を選んで靖国神社に参拝したことは、中国の人々にとって余計に受け入れがたい。非常に危険な信号だ。日本車を購入後、政治環境が悪化すれば、車や身の危険が生じるため購入を控える可能性がある」とコメント。さらに「日本車は中国市場の一角を占めているが、利益を犠牲にし販売台数を増やすことで回復してきた。安倍首相の今回の参拝で昨年の日本製品不買運動が再熱するかもしれない」と指摘する。
◇選択の多様化
北京在住の張玉蘭さんは「息子に日本車は買わせない」とキッパリ語る。
彼女は車を購入予定だが、「日本政府はいつももめごとを起こす。今ではたくさん選択があるから日本車でなければダメということはない。日本人にわざわざおカネを儲けさせる必要はない」と話す。
上海の日本領事館は電子メールで中国在住の日本人に、事態の悪化による身の危険に注意するよう呼びかけている。また、具体的な抗議やデモについてはまだはっきりしていないとしている。