2013年12月11日、トルコのエルドアン首相率いる視察団一行が中国の大手車両メーカー、中国南車株洲電力機車が製造したアンゴラの地下鉄の最新車両に試乗し、オールステンレス車両の車内や監視システムなどを視察した。また、エルドアン首相は運転席にも座り、警笛を鳴らして操縦レバーを前へと動かし、ゆっくりと列車を走らせた。15分間の試運転走行の後、列車は終着駅のSINCAN駅に到着した。
エルドアン首相は、快適な車内やリアルタイムで走行状況が表示される監視モニター、障碍者や妊婦に配慮した専用スペースや緊急対応システム、エコシステムなどを高く評価した上で、首都アンゴラ市の新しい地下鉄を2014年までに開通させ、トルコ政府並びに鉄道会社から市民への新年の贈り物としたいと即席でスピーチした。
しかし、トルコの一般市民はこの新車両がトルコから遥か遠い中国の湖南省から来ていることや、「シルクロード」の向こう側で暮らすトルコの人々のために、すべての車両を納期までに完成させようと苦労をいとわず汗水流して働く中国の作業員の姿を知る由もないだろう。
2012年8月、中国最大の鉄道製造メーカー、中国南車はアンゴラの地下鉄車両プロジェクトの落札に成功、最先端の鉄道車両を提供することとなった。アンゴラでは4本の地下鉄建設計画があり、うち1本は1997年に開通し、その他3本は今年開通が計画されている。そうなればアンゴラ市内の地下鉄の総距離は60キロに達する。アンゴラの地下鉄の急速な発展のニーズを満たすため、中国南車傘下の株洲電力機車は324輌の車両を契約通りトルコ政府に製造、提供することになる。昨年末時点で、同社は契約上の規定より遥かに早い段階で42輌の車両を製造しアンゴラ市に届けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月7日