注目に値するのは、中央経済活動会議が2014年の6つの主要任務のうち、「国家食糧安全の確実な確保」を首位に位置づけたことだ。その後開かれた中央農村活動会議では、自国を主体とし、国内に立脚し、生産能力を確保して、適度に輸入し、科学技術が支える国家食糧安全戦略を堅持しなければならないと再び強調された。
わが国の食糧安全の確保について、中央農村活動会議は、わが国は人口が多い大国であり、食の問題をしっかり解決することは常に国家ガバナンスにおいて最も重要な大事である。自国を主体とし、国内に立脚し、生産能力を確保して、適度に輸入し、科学技術に支えられた国家食糧安全戦略を堅持しなければならないと明確に示している。
中国社会科学院農村発展研究所研究室の党国英主任は「食糧安全を確保するには、生産コストを下げ、競争力を高める必要がある。食糧安全を強調する重点は、対策を講じて農業の競争力を高めることにある。近年、わが国の農産品の価格上昇の勢いは、わが国の農業生産コストの高止まりの現実を反映している。中央政府が奨励している規模化経営の水準向上は、農業生産コストを下げ、現在の生産方式を変える重要な方法だ」と指摘する。