中国国家外為管理局(SAFE)国際収支司の管涛司長は1月24日、中国国務院新聞弁公室で開かれた記者会見で、「全体的に見て、2013年はクロスボーダー資金の異常流動の抑制で一定の成果を得たが、今なおクロスボーダー資金の大量流入の課題に直面している」と発言した。
米国のQE(量的緩和策)の終了は、中国にどのような影響をもたらすだろうか?管司長は、「影響は表面化していない」、「衝撃に耐えうる」、「問題に注意が必要」と語った。
「影響は表面化していない」とは、米国がQE終了を示唆してから正式発表するまで、中国のクロスボーダー資金の流動には根本的な影響が生じていない。
「衝撃に耐えうる」とは、今後生じうる衝撃について、中国が対応できるということだ。この自信は、中国はすでに改革の全面深化に関する全体的な手配をしており、「改革ボーナス」が徐々に引き出されることによる。中国経済は安定的で比較的高い成長率を維持しており、経済の基本面、財政金融状況は安定している。また中国は膨大な外貨準備高を持つ。資金流出の圧力があっても、中国はこれに耐えられる。