親戚や友人との食事は旧正月の飲食市場の主役である。安徽省・遼寧省・広西チワン族自治区・湖北省・湖南省の大衆向け飲食企業の営業収入は、前年同期に比べ20%前後増加している。大みそかの夜には老舗飲食店が大繁盛し、個室の予約は一杯で、ホールの席も9割近く埋まっていた。その一方で高級レストランの売上高は明らかな右肩下がりとなった。黒竜江省の高級レストランの売上高は前年比で20%以上減少している。一部の中・高級レストランは消費需要に合わせるため、続々と経営モデルの調整を進めている。
旅行・観光市場は好調が続いており、「北に行って雪を楽しみ、南に行って日光浴」というのが人気のプランである。氷と雪の世界を楽しめるハルビンには旧正月の連休中、延べ20万人の観光客が訪れた。元日に杭州の西湖景観地区を訪れた観光客は延べ40万人に上り、前年同期比14%増となった。また、うま年の映画市場も好スタートを切っており、旧正月前3日間の興行収入は、昨年の旧正月連休全体を超える勢いを見せた。
更に今年はメッセージアプリ「微信(WeChat)」や「QQ」を利用して、新年のお祝いメッセージを送ることがブームとなっており、大みそかの「微信」の発信件数は昨年の同じ時期を2倍上回り、ピーク時における1分あたりの発信件数は1000万件に上った。インターネットで汽車の切符を購入することも今年の旧正月の大きな注目の的であり、一部の地域では電子チケットが全体の半分を占めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年2月8日