中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が13日発表したデータによると、2013年末時点で、中国商業銀行の不良債権率は1.00%となり、同年9月末の0.97%から上昇した。不良債権残高は5921億元で、9月末から285億元増加した。預貸率は66.08%に達した。14日付中国証券報が伝えた。
市場筋は、2014年においても上場銀行の不良債権率、不良債権残高がともに上昇し、銀行の利益増加の主な阻害要因となると見ている。交通銀行の連平チーフエコノミストは、2014年の上場銀行の不良債権率の伸び幅が最低0.1―0.2ポイント、最高1.1―1.2ポイントになると予測している。そして、「仮に2014年の経済成長率が7.5%前後で推移する場合、銀行業の不良債権が慣性的に増加する傾向が下半期まで続く可能性がある」と連平氏が指摘する。
なお、2013年末時点の中国大手商業銀行、株式制商業銀行、都市商業銀行の不良債権率はそれぞれ1.00%、0.86%、0.88%だった。
「中国証券報」より 2014年2月14日