またある業界関係者によると、春節は1月の預金減少に非常に重要な影響を与えたという。
寇さんは次のように話す。春節に先立って企業・事業機関が社員に給与やボーナスを支払うため、一部の機関の預金が個人預金へと移動することになる。また年度末前には個人の消費需要が旺盛になり、現金が手元に置かれるようになる。こうしたことから、金融機関預金が減少したという。
中国社会科学院(社会科学アカデミー)金融研究所銀行研究室の曽剛主任によると、春節の前には企業の資金回収が遅れたり、経済活動の動きが鈍くなったりするため、構造的な分化が引き起こされ、企業の預金が減少するのだという。
寇さんは、春節前には預金が減少して現金が増え、春節後には資金が戻ってくるというのが一般的な法則だ。今年の春節はちょうど1月末に当たったため、統計の上で預金が大幅に減少したに過ぎないという。