▽ネット金融などが預金の分流に影響か
またインターネット金融が預金減少に与えた影響も、最近の市場でよく語られる話題だ。
銀行業界の一連のアナリストたちによると、銀行の普通預金の金利がほとんど計算できないようなわずかなものであるのに対し、ネット金融商品は年率換算で金利が6%を超えるところもあり、普通預金の多くが利益を求めてネット金融に「引っ越し」したという。またネット金融商品は操作が簡単で、預け入れや引き出しが容易なため、サラリーマンの多くがこの手軽な即席の資産運用に手を出すようになったという。
ある業界のアナリストは、1月には企業の預金が2兆4千億元減少したが、これに対して社員に支払われ、社員の口座に入った金額は1兆8千億元で、差額は非常に大きい。消費や資産運用ルートが増加したことが影響したという。
阿里巴巴がまとめたデータによると、1月27日までのわずか1週間で、銀行の普通預金を阿里巴巴のファンド投資サービス「余額宝」に移した人が400万人に達し、普段より数倍多かったという。1月22日に開通した中国版LINE「微信」(WeChat)のファンド投資サービス「理財通」は、当日だけで8億元の資金を集め、翌日はさらに10億元を集めたという。