全体としていえることは、日本のTPP加盟交渉は交渉全体のプロセスを遅らせているが、交渉への影響力を強化する上では極めて重要なポイントだ。米日双方にそれぞれ思惑があり、日本はまずTPPに加盟し、米国との関係をよくすることで、アジアの貿易で主導権を握りたいと考えており、政治的な必要性と経済的な利益という2つの側面がある。米国はアジア・太平洋地域の貿易ルールというゲームを再編し、アジアの貿易ルールで制定権を握りたい考えだ。
今年暮れには米国で中間選挙がある。そこで今年3-6月に、米日は集中的に交渉を行う予定で、TPP交渉は重要な進展を遂げる可能性がある。米側の圧力に迫られて、日本は「重要5項目」というラインを守りきれず、一部の農産品を開放し、一定期間の過渡期に条件つきで、または段階的に一部の農産品を開放する可能性がある。最終的にTPPが想定していた「最高の水準」はかなり割り引かれることが予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年2月25日