中国の不動産市場、10年内に危機は発生しない
仇副部長は現在の中国の不動産市場を分析し、「住宅価格の二極化が深刻化するが、10年内に中国の不動産に大きな危機が生じることはない。これは約1億人の農業移転人口を都市部に入居させ、約1億人が済む都市部のバラック区と城中村を改造し、中西部地区の約1億人の都市化を進めるためだ」と述べた。
仇副部長は、「都市化の面から見ると、国家も調整を講じるべき時が来た。不動産の変化は一定の過程を経る。都市化の最終段階になり都市部に進出する人が急減し、その際に需要が激減する。これは都市化の流れに共通する世界的な法則だ。これに対応しなければ、不動産市場は急速に低迷する」と指摘した。
仇副部長は、「ラテンアメリカや日本でもこの問題が生じた。中国は都市化の最終段階まで後10−15年の時間を残しており、この期間内に問題が生じることはない」と例を挙げて説明した。