豪メディアはオーストラリア・ニュージーランド銀行の報告書を引用し、「新たな中国人観光客の観光ブームが、太平洋地域の観光業を盛り上げている」と伝えた。同行の「太平洋経済四半期報」によると、過去10年間の観光客数の増加により、現地の雇用が創出され、政府の収入が増加し、同地域の経済発展を加速した。中国青年報が伝えた。
これらの観光客のうち豪州人が大部分を占めているが、中国人観光客激増の流れは、観光業のさらなる発展と拡張を促した。同報告書の執筆者、オーストラリア・ニュージーランド銀行アジア太平洋担当エコノミストのウィルソン氏は、「中国は全体的に見て経済成長率が低下しているが、個人消費と所得の増加が、太平洋地域の観光業に新たな希望とチャンスをもたらした」と指摘した。
ウィルソン氏は、「中国という観光市場は、大きな潜在力を持つ市場だ。2009−2012年の中国を出発した観光客の比率は、観光客全体の3.6%から6.1%に上昇した。絶対的な数値を見ると、中国からの観光客数は5000万人から9000万人に増加した」と説明した。
トラベルズーの別のアンケート調査によると、成長最も著しい海外旅行客は、若くリッチな消費者(18−30歳)、旅行愛好家(45−55歳)、家族と友人による小規模ツアー客(30−45歳)となった。推算によると、中国の観光市場のうち、2030年に海外旅行が占める比率は約40%に達し、2012年の30%という水準を大幅に上回る見通しだ。中国人観光客の海外旅行の消費額は7000億ドルに達し、そのうち大部分はフリープランを中心とするレジャーで使用されている。
トラベルズーアジア太平洋担当者の葉天成氏は、「この調査結果は、アジア太平洋が依然として世界観光業の高度成長のエンジンであり、中国人観光客を中心とするアジアの観光客が今後長い時間に渡り、世界観光業の発展をけん引することを裏付けた。消費者の需要の変化に応じるため、より多様化された、個性的で高品質の旅行商品を提供する必要がある」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月16日