中国企業の対米投資、その合理性とは?

中国企業の対米投資、その合理性とは?。

タグ: 中国企業対米投資

発信時間: 2014-03-18 17:40:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の対外投資は2014年も昨年の好調な流れを引き継ぎ、海外M&Aが活況を維持している。レノボ・グループはこのほど、IBMのサーバー事業「X86」の買収を発表し、自動車部品大手の万向集団は、経営破綻した米フィスカー・オートモーティブ(高級ハイブリッド車製造メーカー)の資産買収を許可され、金山開発・ジュエリー製造販売大手の金葉珠宝公司は米ガス生産企業の買収を検討している。上述したM&Aは、経済が回復に向かう米国が依然として、中国企業の海外進出の重要な目標であることを示した。人民日報が伝えた。

米ロジウム・グループの発表した統計データによると、中国の昨年の対米投資は倍増し、140億ドルという最高記録を樹立した。そのうち民間企業の対米直接投資が急増の流れを示した。中国民間企業の対米投資は、2011年までは全体の30%しか占めていなかったが、2012年は54%と大幅に上昇し、2013年には76%に達した。投資先も拡大されており、食品、不動産、エネルギー、情報技術、医療などが含まれるようになった。

中国は経済発展のモデルチェンジの重要な時期に差し掛かっており、国内環境の発展が対外直接投資に良い契機をもたらしている。人民元相場の変動、および中国の人件費、土地、企業の合法的な経営などのコスト高騰は、中国企業のM&Aなどによる海外進出、海外資源の活用、高収益投資プロジェクトの模索を促している。また経済面の実力強化に伴い、中国の国有・民間企業の国際競争力が大幅に強化され、国際化経営の意欲と能力が高まっている。政策面から見ると、中国政府はすでに、市場が資源配置の中で決定的な力を発揮しなければならないと表明している。これは企業の対外投資に対して、より大きな自主権と便宜をもたらした。中国政府はこれと同時に対外投資の管理体制改革を積極的に進めており、行政審査・手続きを簡略化し、人民元の域外直接投資の利便性を高め続けている。

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