輸出が直面する複雑な環境は、中国の経済成長が引き続き国内市場に足場を置くべきであることを示している。馬マクロアナリストによると、米国と欧州にははっきりとした回復の兆しがみえるが、中国の経済成長に対する牽引効果は判断が難しい。米国の製造業は米国内に回帰し、輸出入データをみると、欧米市場の繁栄ぶりと中国の経済成長との関連は昔ほど密接なものではなくなっている。李克強総理は両会(全国人民代表大会と全国政協会議)で、今年は大規模な経済活性化政策はうち出さない方針を暗に示したが、構造調整によってより多くの資本がインフラ建設、社会保障対策としての住宅、環境保護などの分野に流れるよう誘導する方針であり、投資には引き続き大きな発展の可能性があるといえるという。
また目下の通貨政策は昨年第4四半期より緩やかになっている。馬マクロアナリストは、銀行間市場の取引金利は昨年より2-3%低く、流動性の緩和は金融機関の資金コストが低下したことを物語るとし、一連のプロジェクトは貸出を受けることがより容易になり、一連の産業の需要が後押しされるとの見込みを示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月19日