先般、中国人民銀行(中央銀行)が為替市場における人民元対米ドルレート変動幅の拡大を発表したことを受け、人民元相場の変動は幅広い関心を集めている。26日付中国証券報が伝えた。
現在、中国不動産企業の資金需要が大きく、そして香港上場企業の増加に伴い、海外での融資の比率が高くなり、人民元の下落による影響は次第に現れている。より重要なのは、三・四線都市の不動産市場の供給が需要を上回り、不動産市場がオフピーク期に入っているため、不動産企業にとって人民元下落による負担が増大しつつあることである。
業界筋は、「仮に人民元下落が長引けば、過熱化している不動産市場が沈静化に向かう可能性があり、一部地区の住宅価格も下落傾向を辿るだろう」と指摘する。
「中国証券報」より 2014年3月26日