環境面の圧力により、中国の工業分野の省エネ・汚染物質削減が加速されていると同時に、石炭資源利用の合理化も進んでいる。9日付中国証券報が伝えた。
中国政府多部門は現在、石炭利用の合理化と関連する計画・政策の充実化に力を入れている。国家能源(エネルギー)局が先般、「2014年に石炭産業において1億1700万トン分の立ち遅れた生産能力を淘汰する」という目標を打ち出したほか、石炭資源税をめぐる改革案もすでに国務院に送付され、承認待ちとなっている。
業界筋は、「立ち遅れた生産能力の淘汰と石炭資源税に関する改革は、いずれも早くから提起された産業政策である」としつつも、「環境保護面の圧力が再び拡大していることを背景に、石炭資源利用の合理化を中心とする中国のエネルギー構造調整の足取りが加速化する様相を呈している」と指摘する。
「中国証券報」より 2014年4月9日