中国国務院の李克強総理は10日午前、ボアオ・アジア・フォーラム2014年年次総会の開幕会議に出席し、「アジア発展の新未来を共同で切り開く」というテーマの主旨演説を行った。アジアやアフリカなど52カ国の政界、商工業界の関係者、専門家、学者が同会議に参加した。11日付中国証券報が伝えた。
李克強総理は演説の中で、「現在、世界は大きな変化の最中にあり、世界の景気回復は遅く困難な状態である。アジアは最も活力がある地域のひとつだが、発展の肝心な時期でもあり、アジアの多くが発展途上国であり、経済を発展させ、国民生活を改善する任務は依然として苦難に満ちている」と話した。
また、新しい情勢におけるアジア発展の原動力の発掘方法について次の3点を提案した。1つ目は、共同発展の方向性を堅持し、アジア利益共同体を構築する。アジア諸国が互いに協力し合って困難を乗りこえ、現在の困難を克服し、経済の相互補完性を発展の相互補助に転換し、利益の合流点を絶えず拡大する。2つ目は、融合的な発展という構造を構築し、アジア運命共同体を形成し、インフラの相互のつながりを積極的に推し進め、産業の深い協力と優位性の相互補完を促進する。3つ目は、平和的発展という環境を保護し、アジア責任共同体を作り、アジア地域安全協力枠組みを積極的に話し合う。