今年の交渉でも米日の隔たりは埋まらず、あるメディアは2月の閣僚級会合でも進展は得られなかった、交渉は長期化する可能性があると報じた。米日両国だけでも交渉は困難を極めるというのに、他の11カ国とも一致しなければならず、この長距離走はいつゴールにたどり着けるやらわからない。
▽高いハードルの下でのゲーム
TPPは米国がアジア・太平洋地域に返り咲き、新たな貿易ルールをうち立てるための重要な布石だ。日本の加盟を積極的に後押しすることも要の一つだ。
日本は経済を好転させることを目的として、米国の後押しに積極的に応え、TPP加盟の姿勢をうち出した。「閉塞状況に陥った」日本経済を救い、「経済全体に積極的な影響を与え」ようとした。ある分析によると、TPP加盟は日本の工業製品の輸出を促進するだけでなく、安価な商品を輸入して日本国内の消費を活性化することにもつながる。さらには、TPPの恩恵は日本の経済構造改革の促進により多く現れるとみられ、日本にとって非常に魅力的であることは間違いない。