中国科学院現代化研究センターや中国現代化戦略研究課題グループは24日、北京で「都市現代化研究」をテーマにした学術報告「中国現代化報告2013」を発表した。同報告は、▽従来型の都市から近代都市・発達した都市への転換を加速させる。▽2050年までに都市の現代化を基本的に完了させ、都市現代化を世界において中レベルの水準にまで進め、都市現代化の水準が世界40位以内に入るようにする。▽21世紀末までに、都市現代化を世界トップクラスの水準にまで進め、都市の全面的な現代化を実現する――などを含む、中国の都市現代化のロードマップを明確にしている。中国新聞社が報じた。
同報告は、「都市文明発祥の地である中国では、約4000年前に古代都市が出現した。中国都市の現代化は、19世紀半ばから始まった。大きく分けて、▽清(1644-1912年)の時代末期の都市の現代化スタート▽中華民国(1912-49年)の時代の局部的な都市の現代化▽中華人民共和国建国(1949年)以降の全面的な都市の現代化――という3段階に分けられる。現在、中国都市の現代化の水準は、世界では低水準で、発展途上国の中では中レベルに位置する」と指摘している。
11年、中国の都市人口率は50%を超え、都市人口が6億7千万人以上となった。また、都市の数は650を超え、都市社会が社会の主体となる新たな段階に入った。さらに12年、中国の都市人口率は約52%となり、50年までに同比率は約80%にまで上昇し、都市人口が約11億人になると予想されている。12年の時点で、中国の都市化率は英国やドイツ、ベルギーに比べて約100年、米国やフランスに比べて約80年、日本やスイス、イタリア、スペインなどに比べて約60年、フィンランドやロシア、メキシコなどに比べて約50年、遅れている。