中国都市の現代化は「後発・追いつき型」で、今世紀中にロードマップを実現させるのは非常に厳しい任務だ。中国科学院の白春礼・院長は、同報告の序文で、「都市の現代化は、国家現代化の主体プロジェクトで、国家の現代化は中国復興のために必ず必要。中国の都市現代化の任務は、全ての先進国の総和よりも大きい」と述べている。
同報告は、2050年までに、中国都市の現代化を全面的に推進するための必要事項として、▽都市戦略の転換を加速させ、地球に優しいスマート都市を建設する▽都市の生産力や貢献度を向上させ、イノベーション型都市を建設する▽都市の生活の質を向上させ、発達し、住みやすい都市を建設する――を挙げている。そのほか、▽新型都市化戦略の実施▽規模拡大と共にクオリティを保つ▽経済を発展させながらも環境を保護する▽都市化と都市現代化の調和の取れた発展――なども必要だ。
国際連合の11年版「国連世界都市化予測」報告や関連の予測では、2010年から2050年までの期間、中国では新たな都市が約975都市設けられ、中国の都市数は2050年、1632都市(大都市338、中都市358、小都市936)になると予測されている。
「人民網日本語版」2014年4月26日