中国人民銀行(中央銀行)が15日発表したデータによると、4月の中国の金融機関ベース新規外貨買い入れ額が1169億元と、8カ月ぶりの低水準を記録した。16日付中国証券報が伝えた。
4月の新規外貨買い入れ額減少の原因について、招商証券マクロエコノミストの謝亜軒氏は、企業と住民の人民元レートに関する見通しに大きな変化が生じ、米ドル保有意欲が強まったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和縮小が一定のリズムを維持していることを背景に、国際資本の流動が基本的に安定していること、クロスボーダー人民元決済に伴う人民元放出による影響が浮き彫りなったことを挙げている。