中国とロシアの天然ガスの「世紀の大型契約」に関する議論がなお続いている。この大型契約では実体のないロマン主義が減り、互恵の現実主義が増えた。我々は、優位性の相互補完と協力のチャンスを模索する中国企業の誠意、そして中国人の互恵ウィンウィンの発展理念、信用を重んじる誠実な経営の道をみることができる。
ロシアでは、中ロの天然ガス協力はロシアガスプロムの「優先事業」としてロシアメディアが大々的に取り上げた。さらに先に閉幕した第18回サンクトペテルブルク国際経済フォーラムでも大きな話題となり、ロシアの天然ガス業界に中国旋風が巻き起こっている。
この大型契約を手がけるロシア側のガスプロムは準備段階の業務として、2015年からヤクートのチャヤンダガス田のインフラ施設のほか、「西シベリアの力」となる1本目のパイプライン、アムール州の天然ガス加工とヘリウム生産の総合体などを建設する。中ロ天然ガス・パイプラインの主な供給源となるチャヤンジンスジガス田は2018年末から天然ガスの生産を開始、それまでにパイプラインを敷設し、2019年の中国向け天然ガス輸送を確保する。